中学受験について
中学受験に関して取上げますが、このページでは、中学受験の状況について概観的に整理して見たいと思います。
かつて「ゆとり教育」の主唱者である某文科省幹部が、「もっと勉強をしたかったら私学へいけばよい。」と、公教育の否定にもつながるような発言をしたことがありましたが、今、まさにそのような姿になりつつあるように感じます。
私学の学校説明会や進学相談会に来る親たちの、私学を選ぶ理由の大半が「公立不信」だといわれています。
中学受験はここ数年、関東エリアや関西エリアを中心に盛んになって来ています。
公立不信の話を紹介しましたが、これは学力だけでなく、学級崩壊やイジメ、教師の質の低下、などさまざまな要因が絡み合っていると言えます。
東京には180校近い私立中学校があり、中学受験も大変盛んになっています。
その影響で、地域によっては小学校の児童の大半が受験をするため、地元の公立中学校への進学者が著しく減少し、大幅な定員割れを起こすことも少なくありません。
全国的に中学受験が最も盛んな首都圏では、倍率が10倍を超えてしまう中学校もあるなど、過熱する一方であるのが現実です。
言うまでもなく中学校は義務教育であるため、受験をしなくても公立中学校までの就学は保証されています。
義務教育であるにも拘わらず中学受験を行う児童が増加しているという背景には、より高度な教育を受けられる、宗教的な考えを重んじる家庭の場合私立中学への進学を選択することで信仰に基づいた宗教教育を受けることができるという従来からのオーソドックスな理由のほかに、公立のレベル低下などから来る公立不信があることは否定できないでしょう。
また、私立中学校の多くが、大学の付属であり、高校、大学への進学がエスカレーター式で保証されたり、内部進学が優遇されたりすることがあるため、 高校受験や大学受験から解放されると言うメリットから、特に女子の私立中学校への進学希望者が増えてきているという点もあるでしょう。
このような動きに対し、一部の地域では、公立中学校も従来の学区制を廃止し、無試験の公立中学校ではありますが、進学する中学校を選択することができるという、公立学校選択制が施行されるなど、入学希望者の確保の試みが行われたりしています。
国が教育改革を行うたびに公立学校がおかしくなり、私学が伸びてきたという感じですが、ともすれば教育格差につながりかねない流れでもあり、私学関係者も複雑な思いなのではないでしょうか。
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カテゴリー:中学受験
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